自分と向き合おうと考えた時に必ずといっていいほど出会う言葉…それが「自己肯定感」
子育て本にも大人が読む自己啓発本にもたくさん出てくると思います。
日本人はよっぽど自己肯定感が低くなりがちな民族なのでしょうか…。
子どもは親や周囲の大人の接し方がよければ自己肯定感の高い状態で成長できるかもしれません。
大人に近づくにつれて、現実を知ってへこむことがあったとしても、幼いころにしっかりとありのままの自分を認めて受け入れてもらっていた子どもは、自己肯定感を取り戻しやすいと思います。
もうすでにいい大人が生きづらさを抱えて自己肯定感も低い場合は、その状態から抜けるには真剣に自分で自分に向き合う必要があります。
ひたすらに自分で自分を認める、受け入れるという地道な作業をする。自己受容というものですね。
こういう地味で効果があやふやなことに時間を費やすのは、自分を愛していなければ出来ないことです。
認める、受け入れるの他に自分を愛してあげる行動というのは、自分の中から自然に出てくる欲求や希望を少しでも叶えてあげること。
単純に言えば、眠かったら寝る、休みたかったら休む、少し高価でも自分の1番のお気に入りの商品を購入する、損得考えずに自分の好きなことをする…などなど。
他者や周囲の様子をみて我慢していたことをできる限りやめてみる。
こんなことしてたら後で後悔するんじゃないかと不安になったり、罪悪感を抱いたり…元の我慢するいい子の自分に戻るように悪魔が耳元で囁くかもしれません。
でも我慢が多ければ多いほど、自分を愛することからは遠ざかっていき、どんな自分でも大丈夫と思える自分肯定感は育ちにくくなります。
勇気を出して我慢をできる限り排除することをおすすめしたいです。
ここで、少し視点を変えたいと思います。
自己肯定感を高めるというか、取り戻すというのは基本的には自力でやることだと思います。
でも他力を利用することで、ウィンウィンの関係を作ることも出来ます。
それは、他者を肯定することです。
自己肯定感は、人から認められたり褒められたりすると高まりやすいと思います。
きっかけは他人からの評価や言葉であっても繰り返し良い反応を受けていると、自己評価も自然と高まります。
人は褒められると、その部分の能力を伸ばそうとします。
そして褒めてくれた相手に対して、その良い部分を積極的に見せようとすると思います。
これは取り繕うとか嘘をつくのではなくて、自然とそうしたくなる自分に変化するということです。
すると、自分に嬉しい反応をしてくれる相手には同じことをしてあげたくなると思います。
そして、お互いを肯定し合うことで心地よい循環が生まれます。
だから他力を利用して自己肯定感を高めるには、自分から積極的に他者を肯定することが有効だと思います。
ただ、思ってもいないことを言って肯定しても相手には伝わらないし、ただお世辞を言ってるだけで心がこもっていないと思われて逆に遠ざかられてしまうかもしれません。
だから相手を肯定する時は、しっかりと相手の言動をみて、良いと思うところを事実そのままに伝えればよいと思います。
言葉を必要以上に盛らずに、淡々と伝えても十分効果があります。
人は自分がエネルギー不足の時は、ついつい誰かから自分が先に励ましてもらいたい、とか元気をもらいたいと思ってしまいます。
でもそんな時こそ、辛いよアピールする前に自分から人を全力応援する、肯定する。
そうやって人を喜ばせたり元気にしていると、そのプラスエネルギーは自分にも返ってきます。
辛い、疲れた、そんな風に思う時こそ他者に気持ちを向けると、後から大きなプレゼントが返ってくると思います。