外界で協調して生きていくために、人は良くも悪くも仮面を被っているもの。
仮面を被ることが大人になること。
そう思っていませんか?
でも感情は年齢に関係なく、自然に湧いてくるものです。
大人でも子どもでも、素直な感情は大切にしたほうがいい。
人間関係において、
「自分が最初に感じた感情を否定しない」
相手にその感情を伝えるかどうかはさておき、
まずは感じてしまった感情を素直に受け入れることが大切だと思います。
こんなことを思うなんてよくない
かっこわるい
嫌われるかも
などなど、
自分のイメージを守るために最初の感情をなかったことにして、
別の感情に置き換えようとすると、
必ず歪みが出てくると思います。
その時は平気なふりをしていても
後々になって、
「本当はあの時嫌だったんだ」
といって変なタイミングで相手を責めたりすることになりがちです。
人から否定されるのは誰でも恐いと思います。
そしてもし素直な感情を伝えて、
相手に有利な立場に立たれると嫌だなと思ったりすると、
喧嘩した時などに、謝れなかったりします。
先に謝ったら負け、と思ってしまったりして…。
こういうのは、関係性をややこしくしてしまいます。
感情を表に出せない場面や相手もいると思います。
その時も、心の中では感情を否定しないほうがいい。
切れない関係性の相手であれば、出来る限り距離をおくか、
自分の感情を理性的な言葉に置き換えて淡々と伝える。
状況が変わらないとしても、我慢しないで、何とかして感情をアウトプットしたほうがよいと思います。
アウトプットしないと、ずっとその感情を持ち続けることになってしまいます。
私は、感じてはいけない感情はないと思っています。
どんな感情もちゃんと感じたほうがいい。
でも同じ感情をずっと抱えるのはよくない。
ある一点に縛られて今を生きられないからです。
過去に起きた嫌なこと、許せないと思うことを反芻している時は、タイムスリップしています。
タイムスリップしても、
「あ~、そういえばそんなこともあったね」
と深い感情を伴わずに振り返ることができるのであれば、
その問題は自分の中で昇華した出来事なんだと思います。
でも感情の沼にはまってしまうのなら、昇華できていない感情として残っている。
そういう感情をたくさん抱えているほど、生きづらくなってしまいます。
今を生きるには、身軽が一番です。
身軽でいるためにも、自分の素直な感情を大切にしたい。
そう思います。