当たり前の話ですが、
人は皆、いつかは死にますよね。
この物質次元では、時間が限られています。
ものすごく貴重です。
限りがあるからこそ、輝きも生まれます。
限られたなかで、あらゆることを体験したい、と思うのはとても良いことだと思います。
でも人には得手不得手があるし、好みも様々。
何でもかんでも体験するのはやっぱり難しいし、手を広げすぎると満足度も下がってしまいます。
だから優先順位を決めて、
「的を絞って生きていく」
のが、自分の持って生まれた個性を最大限活かした満足のいく人生の送り方なんじゃないか?
と、ここ1年ほどで考えるようになりました。
私は2020年の4月、はじめて緊急事態宣言が出された頃に、約20年ぶりにピアノを再開しました。
もうまともにピアノに向き合うことはないかも…と思っていましたが、
今は生涯ピアノとともに人生を過ごしたい、と思っています。
でも2021年の4月、自分の不注意により左手の小指の腱を断裂する怪我をおってしまいました。
一番最初に浮かんだのは、
「せっかく大好きなものに気がつくことが出来たのに、その道が絶たれてしまったらどうしよう……」
という思いでした。
今は、指を曲げるのに多少の不便はありますが、伸ばすほうは完全に元通りになりましたので、日常生活やピアノを弾くのに問題はありません。
指を怪我した時に、
大切なものを失う喪失感を感じるのが怖くて、他にも趣味とかやりたいことを見つけておかないといけないかな?
って保険をかけるような気持ちになりました。
でも、ピアノを再開したのも、何年も自分の中でもがき苦しんだ結果たどり着いて、やっと得た喜びです。
そんな簡単には代わりになるものは見つからない、と思いました。
そして時間は限られているし、自分のエネルギーがあちこち分散してしまうと、満足のいく結果も得られない。
だから、
無理矢理何か見つけるのはやめて、今やりたいことに全力投球しよう!
失うことを怖れて保険をかけるのはやめよう!
そう決めました。
今私が一番エネルギーを注いでいるのは、
ピアノを弾くこと
ブログを書くこと
この2つです。
あっ、もちろん主婦業はちゃんとこなしていますよ!
文章のレベルや中身はさておき、書く作業はとても楽しいです。
日常生活では、ついつい効率重視して マルチタスクをしてしまいますが、
本当にやらねばならないこと、ってそんなに多くないはずです。
だから、
「やらないことを見つける」
「数は少なくても、本当にやりたいことに全集中する」
これを意識すると、幸福感を得やすくなる。
これが指の怪我を通して得られた感覚です。
ただ、やりたいことが変わってしまった場合は、今までやっていたことに固執せず、潔く方向転換したほうが良いと思います。
時間は有限です。
今やりたいことをやりましょう!
これは指を怪我してしまった時のお話です。